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インターネット不況レビュー
インターネット不況については、SNS上でのいいウワサが多かったので早速購入してみました。
買ってみてみてなるほどと思いました。レビューにも、
アメリカ的進歩主義者の描く悲観論?
本書の著者、マイケル・J・マンデル氏は、インターネット不況がやってくると主張していることをもって「悲観論者」と位置付けられている。しかしながら「ニュー・エコノミー」を信じ、擁護しようとしている点において、彼をアメリカ的・進歩主義的・楽観論者だと位置付けることも可能だ。
本書においてマンデル氏は、ニュー・エコノミーが米国の経済フローを全く変貌せしめたと主張する。マンデル氏の主張する、オールド・エコノミーとニュー・エコノミーを画するものは何か。単純に言えば、「リスクマネー」の存在。ニュー・エコノミーはリスクマネーの広がりと一緒になって成長してきた。もちろんオールド・エコノミーにおいても、株式市場などからの資金獲得はあった。しかしいわゆるドット・コム企業のように、リスクマネー市場と企業の存立が完全に一体になることはなかった。
ニュー・エコノミーを、このように分析した上で、マンデル氏はニュー・エコノミーを擁護する。インターネット不況の中、このニュー・エコノミーを擁護することが経済政策として重要だとする。文末においても氏は、「われわれの子孫に対するわれわれの義務は、リスクを取ることであり、その境界を広げることであり」と語る。見ようによってはやや古めかしくもある「フロンティア・スピリット」の発露と受け取ることができよう。
本書はこのような氏の信念に基づき、ニュー・エコノミーのもたらす不況に対して如何にに対処すべきかをまとめたものだ。私自身、マンデル氏の言うニュー・エコノミーを擁護する必要性は全く感じないのだが、それでも本書は非常に興味深い1冊ではある。
実際のリアルで会える人だけだとどうしても情報収集が遅くなってしまうので
レビューやアドバイスには本当に助けられています。
価格は¥ 2,100とまだやや高めなのですが、買ってみて損はないという感じです!
インターネット不況
マイケル・J. マンデル

定価: ¥ 2,100
販売価格: ¥ 2,100
人気ランキング: 502720位
おすすめ度: 
発売日: 2001-08
発売元: 東洋経済新報社
発送可能時期: 通常3~5週間以内に発送
1990年代のアメリカの好景気とニューエコノミー論は、アメリカの景気経済に対する楽観的な観測を生んだが、2000年からのテクノロジー不況は、それを根底から揺さぶるものとなった。しかし、著者は、今回の不況もニューエコノミーの本質的な姿であると説く。そして、景気下降は人々が予想するよりも長く続くとする。本書は、そのニューエコノミーの本質を解明することで、アメリカ経済が迎えている新しい局面や、今後の景気動向を読み解こうとした注目の論考である。主張の根幹になっているのは、ニューエコノミーはテクノロジー革新と金融革命によって主導されるという点である。インターネットテクノロジーの革新により、湧出した新事業のアイデアと、そこに素早く巨額な資金を供給するベンチャーキャピタリストの金融市場形成。著者はこの2点から、加速度的な経済成長を可能にした要因を分析していく。注目は、このニューエコノミーの特質が、景気下降局面でも同様に働くと論じた点である。著者は、景気下降の速度、段階、各産業や諸外国への影響などをつぶさに検証しながら、そこから脱出する方策を見いだそうとしている。「インターネット不況」後、エネルギー関連イノベーションやバイオテクノロジー分野で、ニューエコノミーの好循環を期待しているのは、非常に示唆的である。「先進工業経済が、高成長経済に転じるための最良の方法」として著者が示すニューエコノミーの本質に、日本経済の今後の方向性が読み取れるかもしれない。(棚上 勉)