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虚構の景気回復 - 「統合と分断」の時代をいかに生きるかレビュー
虚構の景気回復 - 「統合と分断」の時代をいかに生きるかってどんなものかと思い、虚構の景気回復 - 「統合と分断」の時代をいかに生きるかのレビューを早速見てみました。
レビューは、こちら↓
ネタ?
著者によれば「世界市場は『統合』し、国内経済は『分断』している」そうだ。よくもまあこんな理屈をこねくり出せるもんだ。組織を離れて個人の資格で書いた本であれば「ネタ」に徹する本を出せるという見本。こんなことを本気で主張するようならば、エコノミスト失格。
おもしろきゃいいってもんでもないでしょう・・・
「100年デフレ」でぶっ飛んだが、今度は「近代化圏」、「ポスト近代化圏」でのけぞった!!経済学にエンターテイメントを求める読者にとってはおもしろいかもしれないが、なんらかのインプリケーションを求めたい人にとっては、ノーコメント・・・。
東洋経済のベスト経済書では第2位ということだったが、「似非歴史哲学」風な語り口を評価して投票する「専門家」ってどうなのよ?
精緻な論理展開で、独創的な主張
多くのファクト(事実)を積み重ね、他者の研究を吟味した上で、精緻な論理展開で、独創的な主張をしている。
グローバルな市場の「統合」と、日本国内市場(あるいは先進国と途上国の交易条件)の「分断」という構造変化について論じている。後者が独創的だ。
例えば、「分断」とは、競争力があり米国や中国の高需要の恩恵を受ける製造業と、国内消費者の微弱かつ低成長の需要に依存するしかないサービス業(「ポスト近代経済圏」と命名)との間で起きている。2002年からの景気回復で、付加価値生産において、前者が10.4%成長に対して後者は1%成長だ。
その賃金格差は、かつては春闘により微修正されたが、1990年代後半からそれがなくなった。世界と競争する上で、低生産性の水準に足並みを揃えることが難しくなったからだ。フィリップス曲線が2000年以降、フラットになった事実などをもってその主張を補完する。
背景にあるのはポスト近代への構造変化であり、上記の格差是正のためには、サービス業における新ビジネスモデルの構築だと主張する。
そして、中世が近代に移行する段階で「活版印刷技術」と「宗教改革」が起きたように、物質・精神の両面における革新が必要だと言う。IT革命が物質的革新であろうから、求められるのは、宗教改革に匹敵する何らかの精神的革新だということになる。
最後の主張はやや大胆過ぎる感もあるが、そこに至るまでの「市場の統合と分断」という歴史的変化を論じる過程は、冒頭の繰り返しになるが、緻密で、指摘される事実と理論の紹介は非常に為になる。濃厚な内容を、コンパクト(本文231p)にまとめている。
価格も¥ 1,680とお手頃なので、とっても欲しいですね^^
欲しい物がありすぎて、お財布はいつも悲鳴を上げていますが、
ボーナスが入ったら、虚構の景気回復 - 「統合と分断」の時代をいかに生きるか手に入れたいなと思っています。
虚構の景気回復 - 「統合と分断」の時代をいかに生きるか
水野 和夫

定価: ¥ 1,680
販売価格: ¥ 1,680
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おすすめ度: 
発売日: 2005-05-11
発売元: 中央公論新社
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